【福島】郡山フィールドワーク [その他いろいろ]
5月25日、福島県の郡山市でフィールドワークをしてきました。
参加したのは全国の歌舞団員11名。
午前11時に東北新幹線の郡山駅に集合して、最初に向かったのは「3a[安全・安心・アクション]in郡山」の事務所です。
ここで2人の中学生とその母親たちとにインタビューしました。
改めて気づかされましたが、人の移動がほとんどないこの街では、小学校に入学したときの友達は中学を卒業するまでの9年間同じ学校に通い続けるのが当たり前なのです。
友達は、起きている時間を家族とよりも長く過ごす大切な人たち。人生の大半を共有している仲間なのです。
避難というのは、そんな大切な宝である「友達」と引き裂かれることを意味します。
だから、かつて福島から東京へ直訴しに来た子どもたちは「集団疎開・移転」を願ったんだ…と理解しました。
次に向かったのは、屋外で遊べなくなった子どもたちに人気の屋内で遊べる施設「ペップキッズこおりやま」です。
強い衝撃を受けました。
施設の一つ、屋内の砂場です。ここで水遊びもできます。
しばらく考え込んでしまいました。皆さんはこの風景を見てどう思われますか?
最後に向かったのは、除染作業中の小学校です。
運動会が終わって子どもたちが運動場を使う頻度が減ったので、除染作業を始められるようになったそうです。
子どもたちがよく使うようになる前に除染作業を終わらせなければいけないんじゃないのですか?
除染作業をするように言われたからやっている、という姿勢が見え見えで、「何のために除染作業をしなければならないのか?」の目的意識がすっとんでいます。
今回のフィールドワークでは、子どもたちの視線から放射能被害を考えることになりました。
一番守るべき子どもの立場がどれだけ考えられているのだろう?
ネットやニュースでは伝わってこない子どもたちの生の現実を見て、重い気持ちで郡山をあとにしました。
(殿下)
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