【宮城】名取仮設住宅訪問

仙台から初めて投稿します！

４月７日、全交メンバー７名で、仮設住宅を訪問しお話を伺いました。去年名取公演をした場所です。現在９８世帯が入居、ほとんどが７０代以上です。「（今の一番の要求は）早く移転したい。しかし、２年経っても何も始まっていない」主に金額面で要求が通らず、難航しています。


午後からは沿岸部を廻りました。被災したゆりあげ中学校に行きました。近くにプレハブがあり、毎週日曜、被災者のお話を聞けます。この日の語り部は７０代男性。

「ドーンという一撃で津波に襲われた。妻と２人で、部屋のカーテンレールに必死につかまった。引き波で身体がバラバラになる、と覚悟した。自宅ごと３キロ流された。大きな漂流物が近づき、これで終わりだ、これで終わりだ、と何度も思った。」

語り部と直接話もできました。「災害は必ずやってくる。若い人に伝えたい。」「１、２年目は時間が早く感じたが、今は違う。仮設は４畳半２つに３人の生活。終のすみかにしたくない。」

観光キャンペーンで賑わう仙台駅から、電車で２５分。近いのに、遠く感じてしまいます。語り部との目を合わせての会話は、新聞やテレビを何十回見るよりも、心に大きなものを残してくれました。